知求塾

定時制、通信制高校が認知を得るまで

2020年2月15日 | chikyujyuku

こんにちは。

個別ICT + 集合授業で、子どもたちの成績をどんどん伸ばす、総合学習塾知求塾のさかぐちです。

 

今日も、愛知県刈谷市、東刈谷より学習情報をお届けします。

 

昨日の記事の続きです。このエリアにもあった「教育困難校」予備軍の学校がなぜマトモになっているか、という雑感の続きです。

 

昨日の最後に、学校の先生方のご指導の賜物に加えて、このような要因があったのではないか、という記事を書きました(もちろん、これがすべてではありませんし、これは愛知県西三河で暮らしてきたいち生活者の感覚、ということをお断りしておきます)。

 

 

①やめちゃうタイプの子たちが定時制、通信制へ移った

②インターネットの普及で生徒の個性が多様化した(マイルド化)

③子どもの数が減って、大人(社会)の目が届くようになった

 

 

 

①やめちゃうタイプの子たちが定時制、通信制へ移った

 

一時期、株式会社の学校経営参入や創設がブームでした。実は以前、坂口が勤めていた会社も高校を運営しておりました。

 

そういう高校って定時制や通信制が多いです(主に参入規制と学校維持コストの問題だと聞かされていました)。学校を作るには塾を作るのに比べるとかなりのお金がかかります。

あまり学校に来なくても単位が取れる、単位がやばくなると近所にあるサポート校が学習の面倒を見てくれる、というわけで、

これまで中退者になっていた生徒さんが「学校に行かなくて済むなら通信制がいいかな」と全日制の学校と棲み分けができたからというのが仮説です。

 

実際、

教育困難校で学校をやめてしまう生徒の大半は「学力不足で単位が取れなかった」からです。

教師に暴力をふるうとか、とんでもないことをしでかすというのもあるかもしれませんが、根本には学力不足があります。サポート校でじっくり話を聞いてくれて、学力も支えてくれるのは、彼ら彼女らにとっては「希望」だと思います。

全日制の普通科(など)では、こうしたぴったり寄り添う教育は難しかったのかもしれません。

 

近年、ヤンキーとかチーマーとか、「不良」と呼ばれる生徒は絶滅危惧種です。

定時制や通信制の制度やメニューが拡充し、既存の教育制度では取り込めなかった生徒層を不良化する前にカバーできるようになったのが大きいと思います。

 

いまでは、定時制・通信制は認知されただけでなく積極的な選択肢の一つになっています。昔は、制度そのものの名前は知っているけれど、利用している人を見たことが無いという状況でしたから、時代は25年ほどで大きく変わったなあ、という感じがします。

 

今日はここまでにします。

あすは、

 

②インターネットの普及で生徒の個性が多様化した(マイルド化)

 

について書こうと思います。インターネット技術こそが、(特に)通信制を支えるコア技術なのです。ひとり一人を支える個別最適化が子どもたちの姿を良い方向へ変えているのではないかと思います。