知求塾

「子どもの数が減って、大人(社会)の目が届くようになった」のはいいことなのか?

2020年2月17日 | chikyujyuku

こんにちは、

個別ICT+集合授業=子どもたちの学力をグングン伸ばし、地域に貢献する総合学習塾・知求塾のさかぐちです。

 

結構長いシリーズになってしまった「教育困難校」のマトモ化連載。

今日は最終回です。

 

③「子どもの数が減って、大人の目が届くようになった」

 

1979年生まれ(今年41歳)の人口の数に比べ、2019年生まれの人口はほぼ半分です。

 

信じられないくらい減っています。

さらに、インターネット、携帯電話、スマホとテクノロジーが加速をつけて進歩しています。

 

特にスマホの発達によって、子どもがいまどこにいるか、どんなことをしているか?というのを大人サイドは(本人のプライバシー権を害しないぎりぎりで)知ることができます。

なので当然、「管理されることに慣れた」子どもたちが出現します。これが教育困難校では、良いほうに働いたのではないかというのが、さかぐちの仮説です。

 

昔は、「塾に行く」といって出かけ、彼女(彼氏)とデートしてたor友達と遊んでいたという事案が毎年発生していました(苦笑)。保護者様からの問い合わせで事態が明らかになるのですが、ほとんどの場合「あとの祭り」です。

 

それは大変困ったし、アタマにきた(怒)のですが、塾に来る生徒がみんな大人しく、従順なタイプが多くなると、大人が過度に子どもの暮らしに干渉するのは…うーん、、、という感じがします。あくまで現場の実感です。

 

海外に行くと、今でも子どもたちだけの謎の遊びがあります。

そこは子どもたちだけの世界なのです。

 

私はテクノロジーが発展するのはいいことだと思っていますし(当塾もAI搭載システムを活用しています)、社会の目が子どもたちに注がれているのも基本的にはいいことだと思っています。

ただし、子どもが順調に成熟し、大人になるには、社会の中にそれなりの「子どもの世界」が維持される必要があると思います。ドラえもんの空き地のような、子どもたちの自治に任せられている場所があったほうが良いです。

そうした場所を、どうやったら作っていけるか、それが大人に課せられた一つの宿題だとおもいます。