知求塾

「内申点」というものに意味があるのか?

2020年7月22日 | chikyujyuku

こんにちは!

個別ICT+集合授業=いいとこどりのミックス!

で子どもたちの学力向上を全力応援! 知求塾のさかぐちです。

本日も愛知県刈谷市、東刈谷より学習情報&塾情報をお届けします。

 

前日のブログで、内申点に疑問がある、と書きました。

 

それには根拠があって、塾で行う模擬試験のデータを知っているからです。

 

データで、実力点(テストの点)と内申点の相関関係がわかります。

 

写真をご覧ください(模試のデータを載せることはできないので、この写真はさかぐちがエクセルで大体こういう具合で返ってくるというのを自作しました)。

この結果は内申合計29、実力点偏差値50、というデータを仮置きして作りました。この子と同じ成績の子が40人いる、という仮定です。

 

普通の成績です。標準的。

 

しかし、この成績表(仮)で驚くべきは、同じ偏差値50付近の生徒が

 

・高い内申点だと42

・低い内申点だと18

 

になっていることなのです。同じ実力点を取る子なのに、内申点が上下で24ポイントも違うのは、いささか常軌を逸していると思います。

 

大体、こういう時になると、

 

・提出物をちゃんとやっていない

・愛想が悪い

・挙手していない

・先生と相性が合わない(結果、愛想が悪くなりさらに印象が悪くなる)

・暗い(授業に非協力的に感じられる)

 

などの原因が考えられるのですが、賢く、目端の利く子なら、「やるのが馬鹿馬鹿しくなるような課題」はどこの学校にもありますし、愛想や相性は学校の先生の「主観」です。挙手は得意な子もいればそうでない子もいます。授業を妨害しているならともかく、非協力的なことが内申点をつけない理由として正当化されるのでしょうか?

 

「未来ある子どもを「主観」で採点して峻別してよいのか?」

 

というのがここで私が聞きたいことです。

もし、この内申点制度が、

 

「世の中に出れば、人はその実力でも評価されるが、もっと評価されるのは上司や権力者からどう思われるかであり、そのためには自分を偽ってアピールをしなければならない」

 

ということを目的に行われているのだとしたら、まさにその狙いは中学生たちに嫌というほど効きすぎるメッセージとして伝達されています。お見事です。

 

現代の家庭や学校、職場がどうしようもなく「重い」理由の一つは、お互いがお互いを査定しあう癖が抜けないからだと考えています。それをやめることは難しいですが、せめて「ペンディング=一時棚上げ」にできないでしょうか。

 

ただでさえ思春期真っただ中の中学生に評価基準のあいまいな数値を当てはめることは、その「生涯続く査定仕合いごっこ」の重要な訓練になっているのではないかと思います。

 

内申点制度というのは、入試にとって利点も害悪も両面ありますが、絶対評価導入以降、害悪の割合が圧倒的に高くなっています。

 

この制度を今すぐ変革できる力は当然ですが私にはありません。

今、知求塾にできることは、「内申点の低さが理由で受験校を変更せざるを得なかった」子を一人でも減らすことです。

 

間もなく、8月より中3受験講習が始まります(HPトップページにリンクがあります)。一人一人の子どもたちの自主性、自発的に伸び行く力を信じ、丁寧にサポートしたいと思います。あと2~3人なら受け入れ可能ですので、まずはお問い合わせください。

 

 

 

 

 

 

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C こまーしゃる M

 

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