知求塾

世阿弥の「風姿花伝」を読んでいます

2021年11月5日 | chikyujyuku

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歴史の本で習ったことがある「世阿弥」。室町幕府3代義満~6代義教のころに活躍した能の大成者として知られます。

 

最近、機会があって世阿弥の芸能論「風姿花伝」を読む機会がありました。

本当に勉強になりました。

 

著名人やスポーツ選手を見て「花=華がある」という言い方をすることがあるかと思いますが、この「花」という言葉は世阿弥のことばであるといわれています。

 

世阿弥は若いころの花は素晴らしい、といいます。塾や学校でいうと若い先生には魅力がある、ということを言っているわけです。若さは花である、と。

当時は美しい少年を愛でる「男色」という文化があったこともこの時期を理解するたために必要な知識です。

 

老人に華やかな舞台はそぐわしくない部分も当時はあったわけです。なので若さは「花」である、と。

しかし、それはまことの花ではない、と世阿弥は言います。父の観阿弥が50代(当時の年齢としては老境です)になって舞った舞が美しく、それはまるで「枯れ木に残る一輪の花」であったと述べています。それこそ真(まこと)の花である、と。

 

2021年で坂口は塾講師歴20年の大台です。もう若い先生、ではないですね。生徒と友達感覚で付き合える時期も通り越しています(笑)。

でも95歳までは何らかの形で塾にかかわりたい、もしくは仕事にかかわりたいと思っています。

 

あと43年で、できれば70代の後半で、人間としての「まことの花」を咲かせることができるか、それは今日一日、そして次の一日の積み上げにかかっています。

 

というわけで、今日も燃える闘魂(@稲森和夫さん)で仕事に取り組もうと思います。

 

がんばって参ります。

 

 

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