(昨日の記事の続きです)
さて、話は勉強に戻る。
勉強でいい成績を取ったほうが気分がいいし、得であるということは誰だってわかる。ただし、勉強したら得ができる、という理屈で勉強を始める生徒がどのくらいいるか、先生は極めて疑問に思っているんだよ。
勉強をしなくちゃいけない、でもやる気が出ない、今のままでもいいような気もする、、、という人(低モチベーション)がやる気になって勉強を進めるには、「自分にとっての勉強のメリット」を考えるだけではたぶん何も前進しない。
そこで大事なのが「じぶん」ではなく、「じぶんたち」「みんな」のためにがんばろうという「一段高い次元からモチベーションを引っ張ってくる」やり方だ。ゼレンスキー氏がウクライナのことだけでなく、みんなのための世界を代表して戦うと言ったように。
このやり方は世界を変えた偉人のいい意味で常套手段だよ。
たとえば、ガンジーは個人的な動機からキャリアをスタートした人だけど、その後「植民地というのは許されない」という世界の価値を実現するためにインド独立運動を起こした。
南アフリカのマンデラは個人的なモチベーションだけで28年の刑務所暮らしを耐えたのではなく、「人種隔離政策というのは人類にとって廃止されなければならない、許されざるものなのだ」という世界に訴える「大義」があったからこそ耐えたし、黒人初の南アフリカ大統領にもなれた。
さて。
君の「勉強しなければならない」という理由付けにはどんな「大義名分」が成り立つだろう。それを「夢」と呼ぶ人もいるし、「目標」「野心」と呼ぶ人もいる。
先生が思うに、勉強に粘り強いひとはたいてい「自分は、世の中で必要な人間にきっとなれる、そのために今という時間を頑張る」人だ。「自分のためだけ」じゃなくて将来の「自分たち」のために頑張る、ということができる人だ。
まとめ。
勉強には「大義名分」が必要だ。それも、自分がみんなのために何ができるか、という「将来を想像する力」が必要だ。
自分にとって勉強なんかしなくても世界に貢献できる、という人(例えばイチローさんは中学の時学年一桁の成績優秀者だったけど、高校ではプロ野球選手になるため全く一ミリも学習しなかった)には、塾は不要だと思う。自分の思う道を存分に歩んでいけばいい。
塾に通う、勉強すると決めた人は、それを達成するために「自分が世界=みんなのためにどんな貢献ができるか?」真剣に考えないと個人的な勉強ごときでも、中途半端になる。ぜひ頑張ってみてもらいたい。
C こまーしゃる M
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