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父の話③~父の日が近づいてきていることにちなみ~

2022年6月2日 | chikyujyuku

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大手自動車メーカーの会社員として豊田市に移住した父。

しかし、その労働は想像を絶するほどキツいものだったようです。

「3日経つと一人いなくなる、1週間で3人同期が消える、お盆休みを超えると半分は地元から戻ってこなかった」

といいますから、生産現場=ベルトコンベアのライン労働というのがどういうものであったかを知ることができます。

 

父は定年、それ以降もシニアアドバイザーとして会社に残り、64歳で退職しました。同期で残った人はほとんどいないそうです(もちろん、大量採用しているので、結構なシニアアドバイザーがいるのですが)。

 

この当時の生産ラインというのは荒くれもの(今の基準から考えればです)が多く、父の上司からこんな話を聞いたことがあります。

「お前の父ちゃんは、喧嘩した相手をロッカーに閉じ込めて階段から落として転がした」

 

今聞くと無茶苦茶な話ですが、当時としてはこういうことはよくあったらしく、上司の方も特にひどい話ではない、という感じなのです。昭和ってすごいエネルギーの時代ですね。

 

僕は父の仕事場をみたことがありません。父も多くを語らなかったですし、いまも語りません。たぶん、血気盛んな若者だったということなのでしょう。

あまりまねしてほしくないというか。

 

ただ、父が子ども時代の僕ら(というのは僕と弟です)に何度も言ったのは、「学歴と昇進の相関関係」です。

「大卒の奴らは、俺より仕事がポンコツでも大卒だっていうことで昇進する。お前らは大学へ行け。現場で仕事するんじゃなくて、現場を取り仕切る人間になれ。大学は南山以上か国公立大だ。お前らならできる。お金の心配はするな。俺がちゃんとする」

 

いかにも昭和の上昇志向って感じですね。令和世代はぽかんと口が空くかも。

この辺りの昭和の若者の鬱屈というのは「ツルモク独身寮」という漫画を読むとよくわかります。永遠かと思うきつい労働。ささやかな喜び。豊かになる実感。悩む進路。

 

こういう話がそれとなくされる昭和60年代の家庭(このような話はかなり多くの家庭でされていたと思います)(ちなみに、インターネットが登場するのは平成10年ごろです)で、僕は育ちました。大学に行くのが坂口家の男子たるものの使命だという感じの家でしたね。だからちゃんと勉強はしなくてはいけなかったのだけれど、弟はともかく、兄は高2までサボってました(笑)。

 

僕も弟も、そうした価値観にある時は従い、ある時は反発し、それなりの思春期を過ごして大学へ進学します。

しかし、それと同時にタガが外れたように両親のいうことを全面的に拒否する時期が続き、二人ともろくに大学にはいかず、「大学なんて行くんじゃなかった」という父が一番聞きたくないであろうセリフを言うようになりました。寂しそうでした。

 

でも僕らとしても、そろそろ父の(悪意は全くなく、善意だったのですが)「洗脳」を解除しないと社会人として、大人として立ち行かないということだったと思います。坂口家の1998年~99年は「遅く来た最後の反抗期」でした。暗い時期でした。

 

でも、あのとき、お互い激しく喧嘩して、ワーワー言い合って、本当によかったです。

おかげで僕たち兄弟は両親に敬愛を抱き続けることができています。それもこれも、父が敷いた路線を否定することを通じて、相対的に自立し、ありのままの父・母を尊重する姿勢が身についたからです。

 

お互いが子離れ、親離れできたということでしょう。そしてお互いが「大学なんてどうでもいい」「成功だけではなく、幸福についても考えよう、実践しよう」と考えることができるようになって、僕たち兄弟には大きな幸福と成功の時代がやってきました。父の価値観に僕ら兄弟が依存しきっていたら、きっとこういう風にはいかなかったです。

 

道のりは長かったです。でも、父の目標はかないました。

僕たち兄弟は成功しました。今後さらに成功します。

そして何よりも幸福になりました。

 

父さん、本当にありがとう。

良い父の日となるよう、いろいろ準備します。よろしくおねがいいたします。

 

 

 

 

C こまーしゃる M

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