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ある媒体からのインタビューへの答えフルバージョン~敬意と感謝、批判と呪いについて~②

2022年6月21日 | chikyujyuku

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ある媒体に寄稿を頼まれました。条件はとにかく長い文章を、思うように書いていい、塾人の想いを書いてほしいということでしたので請けました。ギャラはないです(笑)。

 

でも、自分の子どももいない(夫婦二人暮らし)の一塾人の僕が、間接的な利害関係のある学校について書くことが良いことなのか迷いました。誰かしらを損なうかも、と。

 

そこで、業界の片隅でなんとか生きてきた感覚などをコラムっぽく書きました。

 

頼まれたテーマは『教員の質の劣化について』です。ううーむ、、、、こまった。業界内ならともかく、隣接する業界のことですか。こまった。

ご依頼の様子ですと、多分激越な、過激な言葉で具体的な改善ポイントなどを書くこと期待されたと思います。要するに怒ってほしいと。

でも僕の心に浮かんだのは「節度」「温かい称賛」「リスペクト」でした。では、長いので覚悟して読んでくだされば幸いです。

 

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【批判と呪い】その②

 

〈昨日の続きです〉

 

20年の間に多くの保護者さまと話(僕の場合は30分懇談)をしました。たぶん5000件くらいになります。そこでは「学校の謎」というか、「教育システムの不透明性」への不満が多く聞かれました。

 

ここで重要なのは、目の前にいる固有名詞を持った〇〇先生はいい人なんだけど、、、という語り口で「教師というイメージ」「教育システムの不透明性」への批判が多く聞かれたことです。目の前の先生、今回の担任はいい人、でも、、という感じです。

 

我々が政治家や官僚、成り上がりの金持ちを「イメージ」で語るときと似ています。なので特定の先生への個人攻撃はほとんど聞いたことがありません。先をお読みいただくと分かりますが、授業が下手という不満もあまり聞いたことがありません。

 

さて、イメージ的な批判をまとめると以下のようになります。

 

教員とは公務員、身分が安定し競争がない

(要するに、適任ではない先生の入れ替わりが起こりにくいので一向に物事が改善しない)

 

威圧的

(部活指導や生徒指導という名の圧力に傷ついた大人世代は多いはずです)(何か建設的な意見を伝えたくても、子供を人質に取られているようなものなので結局泣き寝入りになる)

 

・ 世間知らず

(実業界を知らない苦労知らずなので、一般企業の収益や生産、効率化の苦労が分かっていない)(*保護者サイドにも教師は気楽な商売という勘違いがあります)

 

納税者たる一般市民の大半よりも給与がよい

(失われた30年によって一般の国民所得は劇的に下がりましたが、公務員はほとんど「被害」をこうむっていません)(*長時間労働に対しては世間のほとんどが是正すべきと思っていますが、でも給与はいいよね、と思っているので改革が進まない側面があります)

 

誰もなんの責任も取らない(責任の所在をほとんどの場合ウヤムヤにする)

(いじめ相談をしたのに対応してくれなかったという声が多く聞かれました)

(内申点がどうして下がるのかきいても納得のいく透明性のある答えがない)

 

(*実際、あるテレビ局が愛知県内の教育委員会に内申点のつけ方を聞いたのですが、解答した委員会は何とゼロです。インタビューに答えたのもゼロで、50以上の自治体の全委員会が取材拒否しました。人の人生を決める一生ものの制度の成り立ちを説明しない、できないというのは問題があります)。

 

結果、この30年では特に、「イメージの中の教師像」は『生徒・保護者と痛みを分かち合いながら応援してくれる存在ではなく、内申点を振る裁定者、つまりは仮想敵である。教師(公務員)という特権身分の人』(おそらくですが、公教育教員の中にも生徒を仮想敵としてふるまっている方もいるはずです)になっている部分があるようです。

 

激烈な言葉で申し訳ないです。でも、僕が聞いてきた保護者さまのモヤモヤを言語化するとだいたいこんなところだと思います。

 

受験期にはわが子に意味不明の「通知表(内申点)」を出してくる。数値に納得がいかない。なぜ教員は、高校選択など子どもの重要な場面に、内申点という謎の得点を使って子どもをコントロールしようとするのか?

 

そもそもどうしてそんな権利・権限が教師にあるのか?という声も受験生保護者さまから毎年聞きます。

 

暴力やハラスメントなどの不祥事報道は頻繁に聞きます。度重なる不祥事ばかりおこす奴らにどうして「成績通知」されなきゃいけないんだ!ふざけるな!というのがネット上を跋扈するツイッター民やヤフコメ民の大体の意見のようです。

 

この状態まで環境が悪化した学校を少しでも、まずは手を付けられるところから良くしなきゃいけない。子どもたちが24時間のうち半日近くを費やす環境を改善しないといけない。そうしないと近代社会の根幹が崩れてしまう、という点にはほぼすべての人が同意すると思います。ただ、その方法は、、、となるとバラバラになってしまう。

 

個人的感想ですが、とにかく批判して叩け、の改善勧告はもう臨界点をとっくに超えてしまっているように思います。学校という船には「教員」という船員がいるわけですが、この状況に機転の利く者からどんどん逃げている。船員候補(教育系学部)の学生たちも船員にならずに他所へ逃げ出している。

 

さらには船の機関部(教育システム)が臨界点を超えて大崩壊するさまを僕らは喝さいをあげて見ている。

 

これ以上叩いてもだれの利益にもならないことがわかっていてもやめられない。

 

〈明日へ続きます〉

 

 

 

C こまーしゃる M

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