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追悼記事~昭和平成期を代表する名経営者、稲森和夫氏をしのぶ~

2022年9月2日 | chikyujyuku

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京セラや現KDDIの創業者で、2010年には破綻した日本航空の再生に尽くした経営者の稲森和夫さんが老衰でお亡くなりになりました。90歳でした。

 

ラモス瑠偉選手に牛丼をおごって京都サンガ加入に誘った話とか、とにかく伝説に事欠かない人ですが、ぼくが一番唸ったのは日本航空に乗り込んだときのことです。

 

2010年に経営破綻した(なんと負債総額2兆3221億8100万円!!!!)

日本航空の立て直しに無報酬で乗り込んだ稲盛さん。

普段は厳しくも温厚な紳士である稲盛さんが激怒したそうです。

それは、昼食に出てきた弁当が豪華だったこと。話によるとエビフライのいいものが載っていた(それも2尾)のに怒ったのです。

 

「破綻した会社がこんないい飯を食ってどうする!!!!! 慎め!!」

 

日本航空としては昭和平成期の名経営者である稲盛さんに気を使ったのかもしれませんが、こういうコスト意識のなさが破綻を招いたのだ、と看破したエピソード。

 

その後、1年数か月で日本航空は劇的V字回復を成し遂げ、再上場しています。セラミックや通信の会社だけでなく、門外漢の航空会社まで見事に経営。拍手喝采でしたね。

 

地味で、堅実で、慎み深くあること。自分(だけ)が得をしたいというエゴと戦うこと。経営は数字(値決めは経営、という言葉が有名です)であり、結果を出してこそ経営者であるというプロフェッショナリズムへの執念。

私はそういうことを稲盛さんの書籍から学ばせていただきました。

これらを自分の中で活かしながら、発酵させて、自分らしく塾運営に取り組みます。

 

ご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

 

 

C こまーしゃる M

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