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坂口が自分の人生で苦しかったポイントの話をする~大学編~

2023年2月8日 | chikyujyuku

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先日、株式会社刀の森岡毅さんの「苦しかった時の話をしようか」を読みました、という記事を書きました。

これほどの実績を上げる方でも苦労が絶えないのだ、と嘆息しました。

 

坂口もあと3か月弱で44歳。

たぶん塾生からはずいぶんな大人、という感じで見ていただいているのでしょう。

 

僕は現在基本ポジティブですが、育ちの途中ではそうではなく自分のコンプレックスの扱いに困っていました。

職場で期待されても、その結果が出せない時期もありました。

 

そんな、坂口的苦しかった時の話。

まずは、「大学に通えなくなった話」

 

坂口は1997年度の大学受験生で、1998年、晴れて金沢大学経済学部に進学しました。

1年半前(高校2年の夏)には学年389/400位を取っていた僕にしては、まずまずの成果を出せたといえるでしょう。

 

ところが、1年半後には「どうしても大学に行けない、行こうとすると体が震える、講堂が怖い」という状況になってしまいました。理由は省きますが、入学後、人間関係的にもうまくいってなかったし、やりたい学問はない、バイトする意欲もわかないという「モチベーションが全くでない」時期が長く続き、とうとう体が動かなくなりました。

 

あれははっきり覚えていいるのですが、2年生の秋(後期初日)に授業を受けていると過呼吸になり、警備員さん(のような人がなぜかそこにいた)に助けていただいて講堂を出た覚えがあります。涙とよだれで顔はぐしゃぐしゃ。ああ、もう無理。と思いました。

 

みんなその時「国立だし、もったいない」と言うんです。僕もそう思いました。ちゃんとした就職先を確保する(当時はとんでもない不況でした)うえでも学歴の重要性は理解できるし、僕がこれ以上高いレベルの学校に入るのは難しい(自分の限界はこの辺だという感覚がありました)のもわかっていました。

 

ただ、「頭」はそういっていても、「心とからだ」はもう無理、と言っていました。断腸の思いで、中高の努力の成果(結果)を放棄せざるを得ない。

絶望感があったのを覚えています。

 

何をしたらいいのかわからないまま、大学に届けを出し(ゼミの教授にも「休学して考えては?」と引き止められましたが自分の心が完全に折れていました)ました。

 

半年間、実家でごろごろするうちに少し気力が回復。興味があった介護の勉強を始めます。介護バイトも含め、バイトをいくつ掛け持ちで再開、あの当時はこういう人を「フリーター」って呼んでいましたね。

障碍者ボランティア活動にも精を出しますが、正直、、、大学をドロップアウトした、、ああ、俺は道から逸れてしまったという感情がふとした時にわいてきて、涙がぽろぽろこぼれました。

 

この感覚は「外国籍の方々に日本語を教えるボランティア」を始める23歳の時まで続きます。実に20歳~23歳まで、3年にわたり「学歴的に正しい道を踏み外してしまった」「お前は親の期待に応えなかったろくでなしだ」というエゴの声に僕は苛まれていたことになります。

いまなら「大学辞めたの?そりゃ今後いくつかの思い込みから自由になれるよ。ラッキーじゃん」くらいにしか思いませんが、若者は大抵の場合エゴの声と真実の声の違いが判りません。一人芝居・自業自得とはいえ、苦しかったですね。

 

でも、「授業」がそういう僕の中の「いまさら言ってもどうしようもない後悔」の感情を押し流しました。

ハッとするくらい「楽しかった」のです。「ここには自分が生涯をかけて追及する何かがある」と真実の声が告げていたのです。僕の中に、人生の芯が一本通った気がしました。教員免許は持ってないけど、これを仕事にしよう、と思うまでに時間はかかりませんでした。

しかし、就職した(当時の大手塾)先での出会いで僕は大きな壁に当たることになります。

 

 

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