知求塾

塾生からの質問にお答えします。さかぐち先生が好きな、読書感想文に適した短編を教えてください

2023年4月18日 | chikyujyuku

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中学生と生徒面談を進めている知求塾ですが、こんな質問がありました。

それが上記の質問なのですが、ううううーーーむ、、、そうですか、読むのに適した短編。。。おもいつかない。。。

 

たぶんchat-GPTで聞いた方がいい気がしいます。こういう質問にAIは強そうです。

 

なので、僕はみんながまず読まないであろう、不思議なお話をご披露します。僕はこの話がすごーーーーーーーーーく、好きです。

タイトルは「最強戦士の洞窟」。出典は、ドン・ミゲル・ルイスが15年程前に全米で大ベストセラーになった「4つの約束」シリーズです(10冊ほどの本を短期間に出しています)。

幾つかの書籍で同じ話が最後に載っていることから、彼にとってかなり重要な寓話であると考えられます。

 

最強戦士の洞窟

 

昔、元兵士だった非常に強力で背の高い一人の一人の男がいた。彼は自分を最強の戦士と呼んでいた。彼は多くの戦争に参加して、多くの人を殺していた。彼の小さな国では、彼は英雄だった。誰もが彼を恐れ、敬っていた。彼は何でも自分がしたいことをした。誰も彼を制する者はいなかったからである。どこへ行っても、彼は言ったものだった。「俺は最強の戦士だ」と。

 

ある日、彼が自分こそ最強の戦士だと吹聴しているところに、一人の小さな少年が居合わせてこう言った。

「僕はおじさんが一番の戦士だとが思わないよ」

 

その兵士は激怒した。彼はその子をつまみ上げると、言った。

「お前は運のいい坊主だ。大勢の人間がこれ以下のことで命を落としたんだからな。もし俺が一番でないのなら、誰が一番の戦士だとお前はおもっているんだ?」

 

子どもは答えた。

「ジャングルの真ん中のある洞穴に、一人の男がいて、その人が本当の最強戦史だよ」

 

兵士は直ちにジャングルへと分け入り、自分のライバルを探した。彼は相手を殺すつもりでいた。ついに彼はその洞窟を見つけ、出て来いと呼ばわった。

 

「出てきてこの俺様と戦え。そうすればだれが強い戦士かわかるだろう」

一人の老人が戸口に姿を見せた時の彼の驚きをご想像願いたい。その老人はたいそう弱弱しく、歩くのもやっとというありさまだった。

兵士は哄笑した。

「まんまと一杯食わされたな。俺にあんたが一番の戦士だといったやつがいたもんでね」

たいそう温和な目つきで、老人は言った。

「誰が言ったのか知らんが、それは本当じゃよ。わしは一番の戦士だて」

「この前はちびで、今度はよぼよぼのじいさんか。あんたを殺したくはないんだがね」

「もしあんたがわしを殺すなら」と老人は言った

「それはあんたが戦士ではなくて、人殺しだということを証明するだけに終わるだろうて。わしにはあんたが、わしのようにジャングルで独りで暮らす勇気をもっているとは思えんのだがね」

 

明日へ続きます。

 

 

 

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