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2020年7月の記事ですね。この記事をつい数か月前に書いたと思っていました(汗)。まあ、それくらい自身の中で時の流れが加速しているのでしょう(笑)。
それでは、どうぞ。
今日は、三河地区の高校生が「全国の国公立大学へ向けて郷里を出ていく」現象について、司馬遼太郎さんの著作、「覇王の家(徳川家康の評伝)」をもとに、三河人であるさかぐちが思ったことを書きます。
先にお断りさせていただきますが、今日の記事は数的根拠があるわけではなく、ただの雑感です。
大学入試・全記録、という本を読むと、確かに三河地区の高校の卒業生は三河を離れる傾向があるように思います。国公立だと北は北見工業大から南は鹿屋体育大や琉球大など、とにかく遠くの学校にも行っています。
それに比べると、尾張地区の高校生は地元志向(名古屋大や名工大、市立大など)(私立だと南山や名城)に通う子が多い(ように見えます)。
たまたま最近、司馬遼太郎さんの「覇王の家」という本を読んでいたのですが、司馬さんは愛知県は三河と尾張の2国から成るが、その傾向は全く違うと断じています。
平野が広がり、古くから生産性が高く開放的で、ある意味では功利主義的、商業主義的な色合いの濃い尾張に比べ、
山地も多く、人の精神も外部の物事に閉鎖的で、農本主義的、中世的価値観が色濃く残る三河地域は全くの別物だ
という指摘を繰り返し行っています。
これは三河人である僕もわかる気がします。三河地区の人心というのはある種の団結心や素朴さがあるのですが、その分閉鎖的になりやすく、多様な価値観が育ちにくい傾向があるように感じます。
トヨタ自動車なども、三河人の素朴な団結心に支えられているところは大きいと思います。名古屋に本社と工場があったら、それはずいぶん違った会社になっていただろうな、と。もっとある種の「陽キャ」な会社、臨機応変さが売りの会社になっていただろうと。
三河の高校生にとっては、そういう素朴で堅実だけど、ある意味柔軟性がない価値観はとても窮屈だろうと思います。
仮説ですが、三河の高校生が県外へ出たがる傾向がやや強いのは、そうした傾向から脱出したいからではないか?と感じています。とりあえず外へ出て、他郷の風や水に触れてみたいということではないかと。
ただ、外に出るとは言っても名古屋は近すぎるので、かなり遠い都道府県に行く子が多いのだろうと。
例えばですけど、北見工業大(北海道北見市)と名城大(名古屋市)に合格したら、三河の子は一定割合の子が北見に行くと思いますけど(何といっても国立大です!)、尾張地区の子は名城に行く子が結構な比率になると思います。
ただの雑感です。ご笑納ください(笑)。
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