知求塾

たしかに、大人サイドから見れば中学生の準備は甘い。しかし、子どもに「失敗する権利」を与えないと学べないし、学べない子はその後もっとダメになる。

2024年5月24日 | chikyujyuku

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定期試験が返ってきたので面談を行っています。

昔ですが、こういうご相談がありました(知求塾創設以後はないのですが、話を特定できないようにぼかしています)

 

「うちの子のこの成績は先生のせいだけじゃない。子どもの自覚だ。スコアは親の忍耐の限界を超えている」

「成績を向上させるため、自覚を促すため、すべての時間を管理して、いつ、だれが、どこで、なにを、どのようにやるか決めて、完全管理体制を敷いてみたい」

「つきましては、先生にはこのパートを受け持って…」

 

こういう複数のご相談に、かつて、20代のころですが、「完全管理体制」なるものを実施したことがあります。記憶にある範囲だと4回あります。

 

すべての回で成績は向上しました。

ただし、3%程度ですが。

 

学年200人とすると、わずか6位。2桁以上の上昇はありませんでした。

サンプルが少ないので、何とも言えません。上がったとはいっても、誤差の範囲内と言われればその通りです、としか言いようのない数値です。

 

ただ、例外なく起こった事象があります。こういことを書くのは本意でないのですが、子どもがそのあと塾をやめてしまったということです。嫌気がさしたというのが実態でしょう。20代のころ(もう20年も前なんですね)の苦い思い出です。

 

世界のブラックジョークというのがありまして、そこに「完全管理体制国家」(いわゆる全体主義国家)のジョークがあります。国民みんなが相互監視をする社会において行われるジョークです。

 

一つの缶詰を作る←ちゃんと作っているか監視する人がいる←ちゃんと作っているか監視する人がちゃんと監視しているか見張る人がいる←【無限ループ】で監視員が増える(苦笑)。

 

人間は、自分のことは自分で管理するのが一番効率がいいです。

たしかに、大人サイドから見れば中学生の準備は甘い。しかし、子どもに「失敗する権利」を与えないと学べないし、学べない子はその後もっとダメになる。おそらくはある種の自立心のようなものがかなり長い期間損なわれます。

 

完全管理体制、はよくディストピア映画の主題に使われます。ジョージ・オーウェルの書いた「1984年」は完全管理社会の恐怖を描いた傑作小説ですが、塾の中でプチ完全管理社会を作るのには強い抵抗があります。

もちろん計画性は大事です。ただし、そこに挑戦や実験、失敗や成功の「学ぶ余地」がある計画でなくてはなりません。大人に「つべこべ言わずに、俺の敷いたレールを走っていればいいんだ」と言われた子供の生命力や活力がたかまるでしょうか。

 

僕には疑問です。そうは思えないです。

 

 

週明けから、粘り強く子どもたちに語り掛けていこうと思います。

次の試験に向けて頑張ります。よろしくお願いいたします。

 

 

 

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