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きょうは「し」ですね。では、信じられないこと、でいきましょう。
日本経済や国家全体はどんどん「経済大国」の地位を失っておりますが、日本が「大国化」した数少ない分野に「サッカー」があります。
この30年でW杯出場7回(2022年11月開催のカタール大会含む)。そのうちの3回でグループリーグ突破。ベスト16に三回進みました。日本は立派なアジアのサッカー大国です。たぶんヨーロッパ・中南米のほかの国にも「侮れない相手」として認識されてると思いますよ。
日本がサッカーの強化に成功した要因はいろいろありますが、まずJリーグを作り国内のサッカー需要を喚起したことが大きかったでしょう。最初は外国人スター選手を高年俸で引き抜き、華やかなリーグとして始まりました。スターに学べ!というやつです。
多くのアジアの国が日本=Jリーグの成功を見てそっくりな施策を行いましたが、サッカー大国になることはできませんでした(中国やタイなど)。それはですね、、、日本人は「先行事例に学ぶのが大好き」な民族だからです。日本人ははるかな昔から外来のものをなんでも無条件に受け入れ、それをローカライズ化するのが好きなんです。
稲作、渡来人、漢字、仏教、律令、南蛮文化、蘭学、明治維新の西洋文化制度、、、日本人は外国からくるものを(ほとんど何でも)咀嚼(そしゃく)してきました。
そしてそれを土着伝来のものであるかのように作り替える(漢字からカタカナやひらがなをつくったように)のも好きです。
日本は主に欧州のサッカー先進国の制度を受け入れ、そこから学び、日本風に土着化しました。また、選手も外国人選手から多くを学びました。その結果、2002年日韓大会ベルギー戦で鈴木隆行選手の伝説のつま先ゴールが生まれました。
多くの国は、自分の国が「辺境国」とか「二流国」という意識はありません(たぶん)。しかし、日本はその地理的特性で「強大な中華帝国」や「強大な西洋文明」から頭をぶん殴られるようなショックを受け続けてきた国です。外国から学ぶのは恥ではない、それよりも如何にはやく追いつくか、を考える国民性です。
中国代表のエースFW、ウー・レイ選手の発言が日本人の学びの速さを証明しています。
「日本代表は欧州組で3チーム作れる。韓国だって1チーム作れる。中国代表の欧州組は俺一人だよ。こんな状態で勝てるはずがない」
日本人は30人以上の選手をサッカーの本場欧州で戦わせています。ワールドカップやオリンピックではまだ前評判は高くない日本チーム。しかしサッカー辺境国の学びが生きるのはこういう時でもあります。意外といい戦いをするのではないかと思います。
C こまーしゃる M
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