知求塾

実は塾では「伸びる子」より「伸びなくなる子」の方が見えやすい

2026年1月23日 | chikyujyuku

「うちの子、これから伸びそうですか?」

保護者の方から、こう言われることがあります。
確かに、最初から飲み込みが早く、テストの点もそこそこ取れる子はいます。
ですが、正直に言うと、塾の現場では――

「伸びる子」よりも、「これから伸びなくなる子」の方が、ずっと見えやすい
という感覚があります。

今日は、その少し生々しい話を書いてみようと思います。


「伸びなくなる兆し」は、点数に出る前に現れる

成績が下がるとき、多くの方は
「テストの点が落ちた」「順位が下がった」
という“結果”に注目します。

しかし、塾で日々子どもたちを見ていると、
その前に必ず兆しが出ています。

たとえば――

  • 姿勢が(背中の位置のただしさ)が全く維持できない

  • 字が読めなくなる(雑)

  • 直しを嫌がる(赤で書くだけ)

  • 人の話を「聞いているふり」になる

  • できなかった理由を外に求め始める

これらは、成績が落ちる“原因”であって、
点数はそのずっと後に現れる“結果”です。


伸びなくなる子の共通点

これまで多くの生徒を見てきて、
「危ないな」と感じる瞬間には、共通点があります。

それは、「できている自分」を守ろうとし始めたときです。

・前はできた
・今回はたまたま
・問題が悪い
・時間が足りなかった

こうした言葉が増えてきたとき、他責志向になります。
学力よりも先に、態度が崩れ始めていることが多いのです。

これは決して、その子が怠けているからではありません。
むしろ、一度うまくいった経験がある子ほど起こりやすい現象です。


「伸びる子」は、実は最初から目立たない

逆に、あとから大きく伸びる子には、
最初から派手な特徴はあまりありません。

・質問が少ない
・理解が遅そうに見える
・点数も平均的

でも、こういう子は、

  • 言われたことを黙って直す

  • 字や書き方を注意すると素直に直す

  • できなかったことを隠さない

この「地味な態度」を続けます。

塾講師の立場から見ると、
このタイプの子は時間はかかっても、ほぼ確実に伸びます。


なぜ塾では「危険信号」が見えるのか

学校や家庭では見えにくい変化も、塾では比較的早く見えてきます。

理由は単純で、

  • 同じ課題を

  • 同じ条件(環境)で

  • 継続して

やっているからです。

その中で、

  • 手を抜き始めた

  • 向き合い方が変わった

  • ごまかしが増えた

こうした変化は、驚くほどはっきり表れます。


知求塾が「字・姿勢・直し」にこだわる理由

知求塾では、点数や偏差値以上に、

  • 姿勢

  • 直し

といった部分を重視しています。

それは、学力の変化よりも先に、ここが崩れることを知っているからです。

成績が落ちる子は、
いきなり勉強をしなくなるわけではありません。

まず、向き合い方が変わる。
それが、すべての始まりです。


最後に

「この子、伸びますか?」
という質問に、即答できることはあまりありません。

でも、

「このままだと、伸びなくなるかもしれません」
というサインは、意外と早く見えます。

だからこそ、
結果が出る前の“姿勢”を整えることが大切なのです。

成績は、突然落ちるものではありません。
そして、伸びる子もまた、
静かに、確実に変わっていきます。