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(2023→2026年版アップデート)一流のすし職人になるか、外科医になるか?

2026年2月19日 | chikyujyuku

さかぐちです。

中学生への進路ガイダンスの時期になってきました。準備をしています。
毎年この時期になると、必ず話す内容があります。

それは、

最終目標は「まともな大人」「まともな市民」になること

という話です。

良識ある人間、と言い換えてもいいかもしれません。
教育とは、そのためにあるものです。これは建前ではなく、実際そうだと思っています。


■ 学校は「バージョンアップ装置」である

皆さんは中学まではほぼ同じ教育を受けてきました。
しかし高校からは違います。

進路別に、学ぶ内容が分かれていきます。

だってそうですよね。

一流のすし職人になる教育と、外科医になる教育が同じわけがない。

ここから「専門化」が始まるのです。

高校は大きく分けると普通科と専門学科に分かれます。
普通科は5教科を中心に学び、大学進学につながる学びをします。
専門学科は職業技術や専門知識を学ぶ場になります(もちろん例外はあります)。

そして多くの普通科の生徒は、大学・短大・専門学校へ進学します。

最終的な目標は、

就職ではなく「就業・就労」して社会に貢献する人間になること

家庭や地域、そして世界のどこかで、自分の役割を果たす大人になる。
これが教育のゴールです。


■ 2026年の進路は、2023年とは違う

ここからが2026年版の話です。

今の中学生が大人になる頃、社会はさらに大きく変わっています。
AIが普及し、多くの知識作業は機械が補助するようになります。

では、人間は何を求められるのか?

それは実は昔と変わらないのです。

・長い修行を積み重ねる力
・現場で判断する力
・責任を引き受ける覚悟

これはAIには代替できません。

だからこそ今、改めて

「職人」と「専門職」の価値が再評価されている

のです。

一流のすし職人も、外科医も、
どちらも高度な専門性を持つプロフェッショナルです。

そして共通点があります。

それは、

短期で完成しないこと
長い時間をかけて育つこと

です。


■ 刈谷・安城・知立という地域で生きるということ

もう一つ、地域の話をしておきたいと思います。

私たちが暮らす刈谷・安城・知立は、
日本でも有数の「ものづくりの地域」です。

周りを見てください。
自動車産業、製造業、技術職、研究職。
真面目にコツコツ働く大人がたくさんいます。

この地域の特徴は何か。

それは、

派手ではないが、確実に社会を支えている人が多い

ということです。

つまり、ここは「専門性を持って働く人」が評価される地域です。

だからこそ皆さんには、
目先の楽な道ではなく、

・時間をかけて力をつける道
・自分の技術や知識を磨く道

を選んでほしいと思っています。


■ ビッグピクチャーの中で今を見る

私が中3に毎年話していることは変わりません。

まず大きな枠組み(ビッグピクチャー)を示す。
その中で「今の自分の位置」を知る。
そして逆算して、今何をすべきかを考える。

進路とは、突然決まるものではありません。
日々の努力の積み重ねの延長線上にあります。

だからこそ、

日々の学習と定期試験に全力で取り組もう

という話をします。

自分にとって過去最高の努力をした、
そんな2月、3月にしてほしい。


■ どちらの道も尊い

最後にもう一度言います。

一流のすし職人も、外科医も、どちらも立派です。
大切なのは職業の名前ではありません。

自分の専門を持ち、社会に貢献できる大人になること

です。

2026年の社会は便利になります。
しかし同時に、「本物」の価値はよりはっきりします。

時間をかけて学び、努力し、責任を持つ人。
そういう人は、どんな時代でも必要とされます。

中3のみんなにとって、
少しでも考えるヒントになればうれしく思います。