前編に続き、後編です。
ここからは少し「人間っぽい話」や「価値観」に関わる質問が増えてきます。
⑦夫婦げんかしましたか?
しょっちゅうしています(笑)
ただ、僕は怒りが長続きしないタイプなんです。
これは良くも悪くもで、深く反省しきる前に忘れてしまうこともあるのですが、関係がこじれにくいという意味ではプラスに働いています。
人間関係は、「正しさ」よりも「継続」が大事な場面が多いと思っています。
その意味で、「引きずらない」という性質は役に立っているかもしれません。
⑧(スタッフから)彼女ができません。どうしたらいいですか?
これはなかなかシビアな話です(笑)
大学のように、同年代の異性と自然に出会える環境でうまくいかない場合、社会人になってからはさらに難しくなります。
だからこそ、「環境任せ」にしないことが重要です。
・出会いの場に行く
・自分から話しかける
・断られることに慣れる
こうした行動を意識的に増やしていかないと、現実は変わりません。
厳しい言い方ですが、「待っていても何も起こらない」というのが社会人です。
逆に言えば、行動を変えれば結果は変わる可能性が高い分野でもあります。
⑨(スタッフから)「上機嫌」に生きるにはどうしたらいいですか?
これは知求塾のテーマでもあるので、少し深めに話します。
経営者の世界には「3T」という言葉があります。
逮捕・投獄、闘病、倒産。この3つです。
このうち2つを経験すると、「何が起きても動じない人間になる」と言われています。
正直、僕はどれも経験したくありません(笑)
ただ、ひとつだけ、闘病は経験しました。3年間です。
この経験は大きかったです。
「普通に生きているだけでありがたい」という感覚が、理屈ではなく実感として身につきました。
さらにもう一つ、逮捕ではないですが、ちょっとしたことがありました。
バックパッカーで東南アジアを旅していたとき、タイとマレーシアの国境付近に行きました。
そこは分離独立運動がある地域で、テロがしょっちゅうあり、軍が常駐しているような場所でした。
実際に、銃を持った兵士に呼び止められ、尋問のようなことをされたことがあります。
正直、かなり怖かったです。
でも、日本のパスポートを見せた瞬間、空気が一変しました。
兵士が一気に笑顔になり、「OK」と通してくれたんです。
あのとき、「日本という国の信頼」と「平和の価値」を強く感じました。
こうした経験を経て思うのは、
「大きな不幸がないだけで、十分に恵まれている」ということです。
だからこそ、日常のちょっとしたことで機嫌を悪くするのは、もったいない。
もちろん、人間なのでイライラすることはあります。
でも、「戻れる」というのが大事です。
上機嫌とは、ずっとニコニコしていることではなく、
「崩れても戻れる状態」を維持することだと思っています。
知求塾では、この「上機嫌・好奇心・親切」という3つを大切にしています。
これは単なるスローガンではなく、
日々の行動に落とし込むための「基準」です。
生徒にもスタッフにも、そして自分自身にも向けているものです。
こうして振り返ると、質問は軽いものでも、答えは意外と深いところに繋がっているなと感じます。
また機会があれば、このシリーズは続けていこうと思います。

