後編はお手紙です。こんな文面をかきました。
一部、塾屋さんらしい表現がありますが、そういう業界なんだなと思っていただけましたら笑。ではどうぞ
給与明細に添えて
「一日は24時間ではない」という話
今月も、本当にありがとうございます。
皆さんの素晴らしい貢献に、心から感謝しています。
今月は、「時間」について書きたいと思います。
一般的に、一日は24時間だと言われます。
しかし、僕は、実質的な一日は16時間だと考えています。
一日を大きく3つに分けてみます。
最初の8時間は、睡眠です。
睡眠は、単に何もしていない時間ではありません。残りの16時間をきちんと使うための、心と身体のメンテナンス時間です。
ここを削りすぎれば、残りの3分の2の集中力や判断力、体力まで失われてしまいます。
次の8時間は、仕事や学業です。
一日8時間が、社会における労働時間のひとつの基準になっています。
そして、残りの8時間が、食事や入浴、家事、移動、人との付き合い、自分の勉強や趣味などに使える生活時間です。
つまり、眠っている8時間を除けば、私たちが実際に活動できる時間は、一日16時間です。
16時間を分に直すと、960分。
その1%は、わずか約10分です。
通勤や通学、何となく見ているショート動画、目的もなく触っているSNS、ゲーム、長すぎるトイレ、気の合わない友人――友人ではないかもしれませんが(笑)――とのお付き合い。
こうした一つひとつによって、960分は少しずつ減っていきます。
10分くらいなら大したことはない。
多くの人は、そう思います。
しかし、毎日10分を使えば、一年間で約60時間になります。
何となく使った時間も、自分の未来のために使った時間も、同じように積み重なっていきます。
人生が有限であることを、若い頃から本当の意味で理解するのは難しいことです。
僕自身も、かつて若者だったのでよく分かります。
「人生は短い」と言われれば、意味は理解できます。
けれど、どこかで、自分にはまだ十分な時間があるような気がしてしまいます。
僕は、真の意味で頭のいい人とは、「親切が働く人」だと思っています。
ここでいう親切とは、単に優しくすることだけではありません。
他人の立場や気持ち、その人の未来について、想像力を働かせられるということです。
そして、その想像力を、自分自身にも向けてほしいと思います。
将来、どんな仕事をしたいのか。
どんな能力を身につけたいのか。
どんな人と結婚し、どんな家庭をつくりたいのか。
どんな場所で、どんな毎日を送りたいのか。
自分の未来を、できるだけ解像度高く想像すること。
それができれば、今日の10分、今日の1時間の使い方も、少しずつ変わっていきます。
人生は、ただの暇つぶしとして生きるには長すぎます。
しかし、何かを成し遂げようとするには、あまりにも短い。
僕は、そう思っています。
自分の人生を十全に生きたい人は、ときどき立ち止まって考える必要があります。
そのスマートフォンの中身は、本当に必要でしょうか。
そのゲーム、その動画、そのSNSに使っている時間は、自分の人生にとって、どのような意味を持っているでしょうか。
もちろん、ゲームも動画もSNSも、悪いものではありません。
楽しい時間や休息は必要ですし、役に立つ情報や人とのつながりを得られることもあります。
大切なのは、何事も「やりすぎない」ということです。
自分で使っているつもりが、いつの間にか使われていないか。
自分の時間を、自分の意思で選べているか。
時々、振り返ってみてください。
さて、夏期講習が近づいてきました。
今年の申込み状況も大変良く、これから皆さんにお願いしたい仕事もたくさんあります。
忙しい夏になると思います。
だからこそ、一人ひとりが時間を大切にし、目の前の生徒に親切と想像力を働かせ、力を合わせて進んでいきましょう。
今年も、皆さんと一緒に良い夏をつくれることを楽しみにしています。
今月も、本当にありがとうございました。
知求塾 坂口嘉一
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