【第2回】声を出さなくても大丈夫!「質問あります札」を作りました
前回の記事では、質問がないのではなく、質問したくても声をかけにくい場合がある、というお話をしました。
そこで知求塾では、新しく、
「質問あります札」
を作りました。
猫のイラストが描かれた札で、机の上に置いて使用します。
使い方は、とても簡単です。
質問があります、を札で伝えます
問題を解いていて質問したいことができたら、机の上の札を立てます。
先生は教室を回りながら札を確認し、順番に声をかけます。
質問や相談が解決したら、札を元の状態に戻します。
基本的な使い方は、これだけです。
「先生!」と教室の中で声を出す必要はありません。
先生がほかの生徒に対応しているときも、札を立てておけば、質問があることを伝えておくことができます。
先生が対応できるようになったら、順番に席へ向かいます。
問題の解き方以外にも使えます
「質問」と聞くと、問題の答えや解き方を聞くことだけを想像するかもしれません。
しかし、知求塾では、もっと広い意味でこの札を使ってもらいたいと考えています。
たとえば、
「この問題の解き方が分かりません」
「この直し方で合っていますか」
「採点をしてほしいです」
「次に何を勉強すればよいですか」
「もう一度練習したいので、似た問題がほしいです」
「学校の宿題について聞きたいことがあります」
といった場合にも使えます。
勉強を進める中で困ったことや、先生に確認してほしいことがあれば、札を立ててください。
言葉にして先生を呼ぶのが苦手でも、札であれば意思を伝えやすくなります。
生徒の小さな困りごとを見つけるために
今回、知求塾が作りたかったのは、かわいい札そのものではありません。
札を置くことによって、
生徒が分からないまま、長い時間止まり続けることを減らしたい
と考えました。
先生から見ると、黙って問題を見ている生徒が、考えているのか、困っているのか、外からは分かりにくいことがあります。
札が立っていれば、
「何か確認したいことがあるのだな」
と、すぐに気づくことができます。
もちろん、先生もこれまで通り教室を回り、生徒の手元や表情を見ながら声をかけます。
質問札は、先生からの声かけをなくすものではありません。
先生と生徒が、お互いに困っていることを見つけやすくするための、新しい合図です。
質問しやすい教室へ
質問は、勇気のある子だけができるものではありません。
声をかけるのが得意な子にも、少し苦手な子にも、同じように質問の機会が届く教室にしたいと思っています。
そのための小さな工夫として、「質問あります札」を新設しました。
ただし、この札は、分からない問題の答えをすぐに教えてもらうための札ではありません。
次回は、知求塾が考える「よい質問の仕方」と、自分で考えることとの関係についてお伝えします。

