【第4回】小さな「困った」を見逃さない塾でありたい
ここまで3回にわたって、知求塾が新設した「質問あります札」についてお伝えしてきました。
質問したいときに札を立てると、先生がそれを確認し、順番に声をかけます。
使い方だけを見れば、とても単純な仕組みです。
しかし、この小さな札には、知求塾が教室づくりで大切にしたい考えが詰まっています。
生徒によって、質問のしやすさは違います
子どもたちの性格は、一人ひとり違います。
分からないことがあれば、すぐに先生を呼べる子もいます。
少し考えてから質問する子もいます。
先生が近くに来るまで待つ子や、分からないままでも遠慮してしまう子もいます。
積極的に話せることは、とてもよいことです。
しかし、声を出すことが得意な生徒だけが、多くの質問の機会を得られる教室にはしたくありません。
声をかけるのが苦手な生徒にも、同じように先生へ助けを求める方法が必要です。
質問札は、そのための一つの方法です。
小さな不便を、そのままにしない
教室をよりよくするためには、大きな設備を入れたり、新しい教材を導入したりすることも必要です。
しかし、それだけが改善ではありません。
先生を呼ぶタイミングが分からない。
静かな教室で声を出しづらい。
追加のプリントがほしいけれど伝えにくい。
こうした一つひとつの小さな困りごとを見つけて、少しずつ解決していくことも、大切な教室づくりだと考えています。
先生にとっては小さく見えることでも、生徒にとっては、勉強を止めてしまう大きな原因になることがあります。
だからこそ、
「もっとこうだったら勉強しやすい」
という生徒の声や様子を見逃さないようにしたいと思っています。
生徒からも、さまざまな声がありました
質問札を使った生徒からは、
「先生を呼ぶタイミングを考えなくてよくなった」
「教室が静かでも使いやすい」
「声をかけるのが少し苦手なので助かる」
「追加のプリントがほしいときにも使える」
といった声がありました。
一つの札ですべての問題が解決するわけではありません。
それでも、この札によって一人でも質問しやすくなり、分からない時間が少しでも短くなるのであれば、作った意味があると思います。
分からないまま帰らない教室へ
知求塾が目指しているのは、質問がたくさん飛び交うだけの教室ではありません。
自分で考える時間があり、必要なときには先生に相談でき、分からなかったことを少しずつ分かる状態へ変えていける教室です。
質問することが苦手な子も、少しずつ助けを求められるようになる。
先生も、生徒の小さな変化や困りごとに早く気づけるようになる。
その積み重ねが、生徒にとって安心して学べる環境につながります。
大きな教材や特別な授業だけが、塾の価値ではありません。
生徒が先生を少し呼びやすくなること。
分からなくて止まっている時間が、少し短くなること。
困ったときに、一人で抱え込まなくてよいこと。
そうした小さな改善を、知求塾ではこれからも大切にしていきます。
生徒たちの様子や声を見ながら、
「こんなものがあったら、もっと勉強しやすい」
を、一つずつ形にしていきます。

