「うちの子、これから伸びそうですか?」
保護者の方から、こう言われることがあります。
確かに、最初から飲み込みが早く、テストの点もそこそこ取れる子はいます。
ですが、正直に言うと、塾の現場では――
「伸びる子」よりも、「これから伸びなくなる子」の方が、ずっと見えやすい
という感覚があります。
今日は、その少し生々しい話を書いてみようと思います。
「伸びなくなる兆し」は、点数に出る前に現れる
成績が下がるとき、多くの方は
「テストの点が落ちた」「順位が下がった」
という“結果”に注目します。
しかし、塾で日々子どもたちを見ていると、
その前に必ず兆しが出ています。
たとえば――
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姿勢が(背中の位置のただしさ)が全く維持できない
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字が読めなくなる(雑)
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直しを嫌がる(赤で書くだけ)
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人の話を「聞いているふり」になる
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できなかった理由を外に求め始める
これらは、成績が落ちる“原因”であって、
点数はそのずっと後に現れる“結果”です。
伸びなくなる子の共通点
これまで多くの生徒を見てきて、
「危ないな」と感じる瞬間には、共通点があります。
それは、「できている自分」を守ろうとし始めたときです。
・前はできた
・今回はたまたま
・問題が悪い
・時間が足りなかった
こうした言葉が増えてきたとき、他責志向になります。
学力よりも先に、態度が崩れ始めていることが多いのです。
これは決して、その子が怠けているからではありません。
むしろ、一度うまくいった経験がある子ほど起こりやすい現象です。
「伸びる子」は、実は最初から目立たない
逆に、あとから大きく伸びる子には、
最初から派手な特徴はあまりありません。
・質問が少ない
・理解が遅そうに見える
・点数も平均的
でも、こういう子は、
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言われたことを黙って直す
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字や書き方を注意すると素直に直す
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できなかったことを隠さない
この「地味な態度」を続けます。
塾講師の立場から見ると、
このタイプの子は時間はかかっても、ほぼ確実に伸びます。
なぜ塾では「危険信号」が見えるのか
学校や家庭では見えにくい変化も、塾では比較的早く見えてきます。
理由は単純で、
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同じ課題を
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同じ条件(環境)で
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継続して
やっているからです。
その中で、
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手を抜き始めた
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向き合い方が変わった
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ごまかしが増えた
こうした変化は、驚くほどはっきり表れます。
知求塾が「字・姿勢・直し」にこだわる理由
知求塾では、点数や偏差値以上に、
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字
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姿勢
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直し
といった部分を重視しています。
それは、学力の変化よりも先に、ここが崩れることを知っているからです。
成績が落ちる子は、
いきなり勉強をしなくなるわけではありません。
まず、向き合い方が変わる。
それが、すべての始まりです。
最後に
「この子、伸びますか?」
という質問に、即答できることはあまりありません。
でも、
「このままだと、伸びなくなるかもしれません」
というサインは、意外と早く見えます。
だからこそ、
結果が出る前の“姿勢”を整えることが大切なのです。
成績は、突然落ちるものではありません。
そして、伸びる子もまた、
静かに、確実に変わっていきます。

