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8月10日 この話は塾生にもよくします~勉強する理由~

2023年8月10日 | chikyujyuku

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夏の時期によく出る質問が

 

「どうして勉強しなきゃならないんですか?」

*夏休みになって時間があることもあって、こういう質問が出るんだと思います

 

というものです。

 

この質問、講師になりたての頃は困ってました。何と答えてよいのやら。。。

ただ、ここ最近は、ある作家の短編の一部の言葉をお借りして、答えています。

太宰治の「正義と微笑」からの一節です。

 

もう君たちとは逢えねえかも知れないけど、お互いに、これから、うんと勉強しよう。勉強というものは、いいものだ。代数や幾何の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、大間違いだ。植物でも、動物でも、物理でも化学でも、時間のゆるす限り勉強して置かなければならん。日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。何も自分の知識を誇る必要はない。勉強して、それから、けろりと忘れてもいいんだ。覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。カルチュアというのは、公式や単語をたくさん暗記していることでなくて、心を広く持つという事なんだ。つまり、愛するという事を知る事だ。学生時代に不勉強だった人は、社会に出てからも、必ずむごいエゴイストだ。学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ! これだけだ、俺の言いたいのは。

『正義と微笑』 太宰治

 

カルチベートという言葉が難しいのですが、「深く耕された」というような意味合いを持つ言葉で、私自身は「成熟した」と訳しています。

 

ここ最近、政治経済、文化の面に至るまで、「こんな立派な役職についている人が、ここまでずさんでいい加減、幼稚な人だったとは…」と絶句してしまうことが多々あります(具体的に挙げないですが、お察しください)。

 

毎日、うんざりする数の謝罪会見を見ている気がします。

でも、まだ謝罪していればマシなほうで、中には自分の過失を開き直ったり、責任を転嫁したり、恫喝の材料に使う人間もいるようです。

 

やっていることが幼児以下なんです。中途半端に小知恵がついてるだけ、さらにひどい。

 

人間が代数や幾何を、外国語を学ぶのは、

「まだ自分には到達しえない遥かな境地があるのだ」

ということを学問を通じて知ることにあると思います。

目の前の教科書の中にすら、遥かに広い世界がある。自分のちっぽけさを知る。

世界は広く、深いが、自分は小さく、無知である。

そういう「相対化」を通じて、人は自らの幼児性を脱却し、さらに自分の分限を知ることを通じて、周囲の人と協調・協業できる「成熟した」市民へと変わっていくと私は考えています。

 

「なぜ学習するんですか?」

に対する僕なりの答えは、

「成熟した人間になるため」

です。もし、保護者さまで、お子様の「なぜ勉強しなければいけない?」と聞かれたことがあったら、太宰の言葉を教えてあげるのはいかがでしょうか。

 

かなり、説得力はあると思います。

 

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